学校のきまり

学校のきまり(校則)の見直しが全国的に行われています。これまで学校のきまりは、その時代の流れにより変化し、きまりが細かくなりルールが増えていきました。その中には説明が十分にできないものもありました。近年は、LGBTQ+(心と体の性の不一致)で悩む生徒への配慮や異常気象による激しい寒暖差への対応なども求められています。

また、令和4年12月に文部科学省から出された「生徒指導提要」には、「校則は、最終的には校長により適切に判断される事柄ですが、児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましい。見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けることが求められる。」とあります。

令和5年6月に閣議決定した第4次「教育振興基本計画」では、「グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成」が基本方針の一つとして掲げられ、そこでは、主体的に社会の形成に参画する態度の育成と価値創造の志向が求められている中、校則の策定や見直しが子供の主体性を育むための手立ての一つとして示されています。

本校でも今年度、学校のきまりの見直しに取り組んでいます。全校生徒を対象に、服装や頭髪について、現行の校則を基にアンケートをとり、出された意見を中央委員会で検討しまとめたものを、生徒会から学校長に要望書として提出されました。保護者の学校評価に係るアンケートや保護者代表としてPTA役員から、地域代表として学校運営協議員からご意見をいただき、教職員で検討し暫定的に決定しました。3学期から試行期間として、現3年生にも新校則を体験してもらい、来年4月から実施の予定です。自由度が高くなると、一人一人に責任が求められます。南中生としての自覚を持ち、自ら正しく判断し、主体的にきまりを守ることができる生徒たちであってほしいと思います。

 

※見直し前と見直し後のきまりを載せます。生徒の主体性を尊重した「きまり」となっています。

2024南中校則改正

2024.2.14生徒会での校則について